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「瓦」に関する豆知識

瓦とは本来粘土瓦の事を指すことばですが。日本で一般に屋根瓦というとセメント製や金属・スレート材など屋根を覆う素材全般を屋根瓦とイメージしてしまっています。これは瓦屋根が明治期以降急速に一般に普及する際、板葺き屋根や藁葺き屋根と区別するために定着したものだと思われます。

豆知識1・・・産地について(三大瓦)

三州瓦
●三州瓦は、愛知県(旧三河の国)で生産される瓦の総称で、陶磁器に適した高品位の粘土がこの地域に豊富に存在していたため日本の瓦の有数の産地のひとつとして知られています。旧三河の国では当時の大都市である江戸で使用する瓦の需要量拡大にあわせて瓦生産に力をいれ、この地域の海運業の発展と共に重量物の物流方法も確立させていました。明治期には一般の住宅で瓦が使用されると、さらに生産量を増やし全国各地へ三州瓦のブランド力を高め現在では日本トップのシェア率を誇ります。2006年には地域団体商標「三州瓦」として認定されています。
石州瓦
●石州瓦(せきしゅうがわら)は、島根県の石見地方で生産されている粘土瓦のこと。三州瓦、淡路瓦と並ぶ日本三大瓦の一つ。独特の赤褐色で知られ、焼成温度が1200℃以上と高いため凍害に強く寒冷地域や豪雪地域では特に多く使用されています。
淡路瓦
●淡路瓦は、瓦の原料である良質な粘土が豊富に採掘され、最大の消費地である大阪、京都、奈良などに近く、港もあり流通にも適した地理的要因も重なりまさに瓦製作に適した地域であったことで三大瓦生産地として全国でも有名となっています。種類の多い瓦ですが、淡路瓦はその中でも格調高く「和の瓦」の代表である『いぶし瓦』が特に有名です。

豆知識2・・・種類について

釉薬瓦
●陶器・製磁器の製法でも知られる、釉薬を用いた伝統的な瓦です。現在でも広く使われており、色も豊富で、好みに合わせた屋根を作ることが出来ます。製法としては、型どられた粘土を乾燥させたあとに釉薬(ゆうやく)を施して焼成します。焼成することで、瓦の表面にガラス質の釉薬層を形成するため排水性・耐水性も向上し色あせしにくい優れた瓦を作ることができます。
無釉薬瓦
●釉薬を使用しない瓦です。整形した粘土をそのまま焼き上げる素焼き瓦や、金属酸化物(二酸化マンガン、酸化第二鉄)を練り込んだり、焼成時の窯内を酸化や還元などのコントロールをする事で、窯変(ようへん)を生かした風合いが特徴の瓦などもあります。
いぶし瓦
●整形した粘土をそのまま焼成しその後、再度、燻化(くんか)といわれる工程を用いて、瓦をいぶし、瓦表面に炭素膜を蒸着形成させます。いぶしにより瓦は、裏も表も均一な黒色となります。この後に表面に磨きをかけることで高級感のある銀色「いぶし銀」の瓦として出荷する産地もあるあります。色合いの経年変化によるアクセントも特徴の一つです。
セメント瓦
●素材自体をセメントで作成した経費を抑えるために用いられる瓦です。表面は塗装で仕上げるため自由に色づけされますが、欠けやすいという欠点とセメント自体の排水性・耐湿性などを考えると、塗料の質により頻繁に塗り替えなどのメンテナンスが発生するため、近年での施工はあまり見かけなくなっています。
金属瓦
●古くは高層の塔や城の屋根の軽量化のために木型に薄い銅版や鉛板を貼り付け、瓦と同じ方法で葺いたことから粘土瓦にたいして金属瓦と呼称していたようですが、現在は、木型を用いず耐久性や再利用などの環境を考えた金属素材(アルミやステンレス・ガルバリウムなど)そのもので作られたパネル状の物を指しています。
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